契約の話
こんにちは。
タイトルについて。
僕は転職後、「関西支社長」っつー大層な肩書きをもらっています。
「なんだよこいつ金持ちか?」って思われがちですが、全くそんなことなく。
関西で一人ぼっちなので、しがないエンジニアな訳です。
仕事も自社オフィスなんて無く、世間一般で言う派遣として働いてます。
IT業界でいう派遣はSESと呼ばれます。えすいーえす。
System Engineering Serviceの頭文字を取った名称ですね。
自社の人間だけだと、技術者が足らない!っていう会社に
技術者は居るんだけど、自社の仕事が無い!っていう会社の人間を貸し出すっていう仕組みです。ただの派遣なのにカッコつけてんね。
上手くマッチングすればwin-winの関係になるのですが、
中小企業さんは中々お相手の会社(仕事をくれるところ)を見つけられません。
人脈不足だったり、営業する人がいなかったり、、、、理由は多々あります。
そんな会社はどーなんの?潰れるの?って疑問がわきます。
そこで、案件(仕事)を紹介してくれる仲介企業さんの登場です。
「こんな仕事知ってるんだけどどう?」って提案してくれます。
快く仕事をくれます。ぱっと見天使です。
ですが、そんな天使も中身はニンゲンです。
「仕事紹介してやったんだから分け前よこせよ」
と言ってくるのです。
何らおかしい話ではありません。
ボランティアじゃないんだし、見返りを求めて当然です。
だがしかし!
ここからが問題なのです。
上記の例だと
仕事くれる会社 — 仲介企業 — 仕事する会社
となっており、実際に仕事をくれる会社(以降、エンド)と、実際に仕事をする会社(下請け)の間は1社です。
やり取りとしてはこんな感じ。
エンド「100万円出すからエンジニア欲しい」
仲介「探してみますわ!」
仲介「下請けさん、この仕事80万円でどう?」
下請け「いきまーす」
最終的には
エンド:100万出してエンジニア1人確保
仲介企業:20万ゲット
下請け:80万の仕事するエンジニアを派遣
となります。
エンドからすれば100万出したのに80万の人が来ました。損した気分になります。
でもまあ、まだマシな方です。
実際の構図はもっと酷いのです。
エンド—仲介A—仲介B—仲介C—中小
なんてことが蔓延してるのがいまのIT業界なのです。
3社も仲介が挟まってるとどうなるか?次の例を見てみましょう。
エンド「100万円出すからエンジニア欲しい」
仲介A「探してみますわ!」
仲介A「仲介Bさん、この仕事80万円でどう?」
仲介B「探してやんよ!」
仲介B「仲介Cさん、この仕事60万円でどう?」
仲介C「あー探してみます」
仲介C「下請けさん、この仕事40万円でどう?」
下請け「やりまーす」
最終的に
エンド:100万出してエンジニア1人確保
仲介A:20万ゲット
仲介B:20万ゲット
仲介C:20万ゲット
中小:40万の仕事するエンジニアを派遣
エンドからすれば、100万出したのに40万のエンジニアが来ました。
単純計算で、予想してた人の半分も仕事ができません。困ったもんだ。
ここら辺のアンマッチがIT業界全体の問題になっています。
また、仲介は1社しか挟んじゃダメ!という決まりのエンドもありますが、仲介はガン無視してるところもあります。(商流制限)
で。僕の話。
僕も関西に帰って来た時には2社、仲介企業が挟まってました。
イメージとしてはこれ。
エンド—仲介A—仲介B—ぼく
最初は3ヶ月だけの契約でしたが延長、延長で10ヶ月まで契約が確定しています。
契約期間中に(というか初日に)仲介Aさんがやらかしてめちゃくちゃ被害を被ったので
仲介Aさんには撤退してもらいました
エンド—仲介B—ぼく の形になりました。
さらに、僕の会社の方針で 仲介経由の仕事を受けない ようにするとのことで、
「いまの契約が終わったら、仲介B撤退させてぼくと直接契約しませんか?」とエンドに提案しました。
エンドに「は?やだよ」って言われたら僕は仕事を探すとこから始めなきゃなのでちょっとした賭けです。
結果としては、無事に直接契約に結びつけることができました。
(契約継続できる確信はあったけど、ホッとしました)
契約金額UP、請求の手間が簡略化などなど、良いこと尽くしです。
仲介が悪とは言いません。付き合いのある会社を撤退させてまで、直接契約なんてしたら仁義に反するし、ウワサも回って仕事が無くなります。
時と場合によりますが、交渉してみるのもありだと思います!
自分の能力に見合ったお金、欲しいですよね?